本日も「鉄道唱歌の話」にご乗車ありがとうございます。
春さく花の藤枝も
すぎて島田の大井川
むかしは人を肩にのせ
わたりし話も夢のあと
はるさくはなのふぢえだも
すぎてしまだのおほゐがは
むかしはひとをかたにのせ
わたりしはなしもゆめのあと
≪島田駅≫
「箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川」と言われた大井川。
江戸幕府は江戸防衛のために架橋・渡船を禁じ、もっぱら川越人足の肩車や蓮台で渡っていました。長雨で増水すれば「川留め」となり、水が引くまで宿場で何日も待たねばなりませんでした。
(もっとも江戸防衛の意味があったのは戦国時代の遺風が残る江戸時代初期だけで、中期以降はむしろ人足の雇用を守るためだったとも云います。)
≪大井川≫
川越人足が廃止され渡船に変わったのが明治3年です。鉄道唱歌出版のわずか30年前のこと、当時の人々には肩車で川を渡った記憶が実体験として残っていたことでしょうね。
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