37 走る窓より打ち望む

本日もご乗車くださいましてありがとうございます。

 

鐵道唱歌 山陽、九州 三七

 

走る窓より打ち望む

海のけしきのおもしろさ

磯に貝ほる少女あり

沖に帆かくる小舟あり

 

はしるまどよりうちのぞむ

うみのけしきのおもしろさ

いそにかひほるをとめあり

おきにほかくるをぶねあり

 

鉄道唱歌は折尾を出た後、博多に向かって進んでいきます。しかし今、鹿児島本線の列車に乗って進んでいっても海など見えません。

 

鉄道唱歌のこのくだり、おそらく香椎駅から千早駅(当時は未開業)付近にかけて広がっていた香椎潟の光景を歌ったものだと思われます。

明治・大正期の地図を見ると、博多湾のすぐそばを鉄道線が通っていて、なかには干潟の中に築堤を築いて線路を通している部分も見られます。

 

昭和の初めごろから埋め立てが進み、現在ははるか沖のほうまで埋め立てが進んでいます。

(参照/昔の香椎はこんなまち

 

 

 

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鹿児島本線車窓・香椎~千早間、かつてはこのあたりに干潟が広がっていた≫

 

 

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埋立地の中に残る香椎潟、神功皇后の伝説が伝わっている≫

 

 

 

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