16 高崎出でて安中の

本日も鉄道唱歌の話にご乗車くださいましてありがとうございます。

 

鐵道唱歌 北陸地方 十六

 

高崎出でゝ安中の

つぎは磯部の温泉場

うしろをゆくは碓井

まへにたてるは妙義山

 

たかさきいでゝあんなかの

つぎはいそべのおんせんば

うしろをゆくはうすひがは

まへにたてるはめうぎさん

 

高崎からは信越本線に入ります。

 

信越本線は高崎から長野・直江津・長岡を経由し新潟までを結ぶ路線で、鉄道唱歌のころ(明治33年に初版が出版)は首都圏と新潟を結ぶメインルートでした。

高崎~直江津間は官設鉄道(国鉄)として明治26年に全線開通、また直江津~沼垂(新潟市近郊に在った駅・現在は廃止)間は私鉄の北越鉄道明治31年に全線開通させました。北越鉄道明治40年に国有化されました。

 

しかし昭和6年上越線が開通すると、首都圏と新潟を結ぶ機能は上越線に移りました。

 

上越線開業後も信越本線は首都圏と長野を結び、また日本海縦貫線の一部としても機能していました。

しかし平成9年、北陸新幹線の開業に伴い横川~軽井沢間が廃止、軽井沢~篠ノ井間はしなの鉄道に移管。さらに平成27年、新幹線の延伸開業により長野~直江津間がしなの鉄道えちごトキめき鉄道に移管されてしまいました。

 

結果、現在信越本線となっているのは高崎~横川間、篠ノ井~長野間、直江津~新潟間、と、ズタズタに分断されてしまいました。

 

 

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安中駅

 

磯部駅前の磯部温泉

西暦1661年、江戸幕府が農民の土地の境界をめぐる訴訟に対して出した評決文の絵図に、磯部温泉の位置を表す湯気の出ている記号が描かれています。

これが温泉マーク(♨)が使用された最古の事例とされており、磯部温泉は温泉マーク発祥の地とされています。

 

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磯部駅

 


 

      たかさきいでて
せんろわかれて  ほこかつるぎか

 
 

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