36 みわたす空の青海川

本日も「鉄道唱歌の話」にご乗車くださいましてありがとうございます。

 

鐵道唱歌 北陸地方 三六

 

みわたす空の靑海川

おりては汐もあみつべし

石油のいづる柏崎

これより海とわかれゆく

 

みわたすそらのあをみかは

おりてはしほもあみつべし

せきゆのいづるかしはざき

これよりうみとわかれゆく

 

 

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信越本線車窓 日本海 笠島青海川間≫

 

歌詞では「あおみかわ」となってますが、実際の読み方は「おうみがわ」です。

 

日本海のすぐそばにある青海川駅。ホームから見える日本海に夕日が沈む光景は日本一美しいと謳われます。

駅周辺には遊歩道が整備されており、海水浴場のほか恋人岬を始め多くの観光スポットが存在します。

 

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青海川駅

 

柏崎と石油の歴史は古く、天智天皇7年(668年)に越の国から「燃ゆる土 燃ゆる水」が献上されたと日本書紀に記されています。江戸時代にはその臭いから「草生水(くそうずみず)」と言われ、灯火として利用されてきました。

 

明治時代になり本格的な油田開発が始まり、明治21年刈羽郡石地町(現柏崎市)の内藤久寛が中心となって有限会社日本石油会社が設立されました。

 

長岡の「東山油田」に対して柏崎は「西山油田」と呼ばれました。

柏崎は原油の採掘で大盛況でしたが、昭和初期には衰退したそうです。

 

 

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柏崎駅

 

 

      みわたすそらの
はちざきすぎて  やすだきたじょう

 
 

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