2 王子に着きて仰ぎみる

いつもご乗車くださいましてありがとうございます。鉄道唱歌第3集奥州・磐城編、ただいま上野を発車いたしました。

 

鉄道唱歌 奥州線‐磐城線 二

 

王子に着きて仰ぎみる

森は花見し飛鳥山

土器なげて遊びたる

江戸の名所の其一つ

 

わうじにつきてあふぎみる

もりははなみしあすかやま

かはらけなげてあそびたる

えどのめいしよのそのひとつ

 

 

東北本線は上野を出て日暮里を過ぎると、二手にわかれます。

 

一方は尾久を経由する路線。今は中距離電車が走り、かつては長距離列車が尾久経由で走っていました。尾久経由の路線の開業は昭和4年鉄道唱歌が出版された明治33年当時は未開業でした。

 

もう一方は王子を通る路線。現在は京浜東北線の近距離電車だけが走りますが、鉄道唱歌出版時はすべての列車が王子を経由していました。

王子経由の路線開業は明治14年です。

 

王寺駅

 

飛鳥山王子駅の南側に広がる高台で、飛鳥山公園として整備されています。徳川幕府8代将軍吉宗が造成して以来、桜の名所として知られています。

素焼きの土器を投げて厄除けを願う「かわらけ投げ」を楽しむ様子が江戸時代の錦絵に描かれていますが、鉄道開業にともない禁止されました。

 

飛鳥山の夜景≫(写真ACより)

 

 

      おうじにつきて

きしゃはけむりを

 あかばねすぎて

 
 

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