いつも「鉄道唱歌の話」にご乗車くださいましてありがとうございます。
鉄道唱歌 奥州線‐磐城線 三
赤羽すぎて打ちわたる
名も荒川の鐵の橋
その水上は秩父より
いでゝ墨田の川となる
あかばねすぎてうちわたる
なもあらかわのてつのはし
そのみずかみはちゝぶより
いでゝすみだのかはとなる
≪東北本線車窓 荒川≫
荒川は埼玉・山梨・長野の3県が県境を接する甲武信ヶ岳（こぶしがだけ）に源流を発し、関東平野を流れて東京湾に注ぎます。
現在は東北本線のすぐ下流にある岩淵水門で隅田川を分岐して別々に東京湾に注ぎます。
しかし明治時代、鉄道唱歌が作られたころは、現在の隅田川の流路を荒川が流れていました。現在の千代大橋付近までが荒川、それより下流が隅田川とされていたそうです。
水害対策として荒川放水路の建設が計画され、難工事の末、大正13年より荒川放水路に流路が変更されました。現在ではこちらのほうが荒川の本流とされています。
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