本日も「鉄道唱歌の話」にご乗車くださいましてありがとうございます。
松島船あそび 一 二 三 四
こげや╱╲いざ船子
鏡なせる海の上
波に浮ぶ八百の
島の影もおもしろや
見るがまゝに變りゆく
松のすがた岩のさま
前に立てる島ははや
あとに遠く霞みたり
雪のあした付きの夜半
あそぶ人はいかならん
みれど╱╲果もなき
二子島の夕げしき
五大堂を右にして
瑞嚴寺の森ちかき
磯に船は著きにけり
暫しといふ程もなく
こげや╱╲いざふなこ
かゞみなせるうみのうへ
なみにうかぶはつぴやくの
しまのかげもおもしろや
みるがまゝにかはりゆく
まつのすがたいはのさま
まへにたてるしまははや
あとにとほくかすみたり
ゆきのあしたつきのよは
あそぶひとはいかならん
みれど╱╲はてもなき
ふたごじまのゆうげしき
ごだいどうをみぎにして
ずゐがんじのもりちかき
いそにふねはつきにけり
しばしといふほどもなく
鉄道唱歌には30番の歌詞のあと「松島船あそび」という付録が掲載されています。
「松島船遊び」というのは七五調ではなく六五調になってますね。
松島は松島湾内外にある260の島々の総称で、日本三景の一つに数えられています。はるか昔から数多くの和歌や俳句に謡われてきました。
≪松島≫(写真ACより)
五大堂は瑞巌寺の境外仏堂です。松島の景観上重要な建物となっており、坂上田村麻呂が毘沙門堂を建立したのが始まりと言われています。
≪松島五大堂≫(写真ACより)
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