本日も「鉄道唱歌の話」にご乗車くださいましてありがとうございます
終れば起る鐵道の
南和と紀和の繫口
五條すぐれば隅田より
紀伊の境に入りにけり
をはればおこるてつだうの
なんわときわのつなぎくち
ごでうすぐればすみだより
きいのさかいにいりにけり
鉄道唱歌当時の和歌山線は高田～五条までが南和鉄道、五条から和歌山までは紀和鉄道が運行していました
「南和」とは大和の南、「紀和」とは紀伊と大和をを結ぶ、という意味でしょう
南和鉄道・紀和鉄道ともに後に関西鉄道に買収され、その後国有化されました
≪五条駅≫
五条駅を出た列車は大和二見駅（鉄道唱歌出版時には未開業）を過ぎると県境を越えて奈良県から和歌山県に入り、隅田駅に到着します
≪隅田駅≫
隅田駅は「すみだ」と仮名が振ってありますが、実際は「すだ」と読みます。
正確に読めば字足らずになって七五調が崩れるので、編集時のミスではなく作詞者の大和田さん自身が間違えたんですね。
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