第四集 北陸篇

72 おもえば汽車のできてより

ご乗車の皆様、本日も「鉄道唱歌の話」にご乗車いただきありがとうございました。 終点、米原です。どなた様もお忘れ物のないようにご注意ください。 お乗り換えのご案内をいたします。遅れております「第3集 奥州・磐城編」は9月上旬に発車の予定です。今し…

71 駅夫の声におどろけば

本日も「鉄道唱歌の話」にご乗車くださいましてありがとうございます。 長らくのご乗車おつかれさまでした。間もなく終点、米原です。 鐵道唱歌 北陸地方 七一 驛夫の聲におどろけば 眠はさめて米原に つきたる汽車の速かさ みかへる伊吹雲ふかし

70 縮緬産地の長浜に

本日も「鉄道唱歌の話」にご乗車くださいましてありがとうございます。 鉄道唱歌 北陸地方 七十 縮緬産地の長濱に いでゝ見わたす琵琶の海 大津にかよふ小蒸気は 煙ふきたて人を待つ

69 豊太閤の名をとめし

本日も「鉄道唱歌の話」にご乗車くださいましてありがとうございます。 鐵道唱歌 六九 豐太閤の名をとめし 轡の森は木の本の 地藏と共に人ぞ知る 汽車の進みよ待てしばし

68 疋田柳瀬中の郷

本日も「鉄道唱歌の話」にご乗車くださいましてありがとうございます。 鐵道唱歌 北陸地方 六八 疋田柳瀬中の郷 すぎゆく窓に仰ぎ見る 山は近江の賤が嶽 七本鎗の名も高し

67 身を勤王にとおしたる

本日も「鉄道唱歌の話」にご乗車くださいましてありがとうございます。 ただいま敦賀です。間もなく発車いたします。 鐵道唱歌 北陸地方 六七 身を勤王にたふしたる 耕雲齋の碑をとへば 松の木かげを指さして あれと子供はをしへたり

66 敦賀はげにもよき港

本日も「鉄道唱歌の話」にご乗車いただきありがとうございます。間もなく敦賀に到着いたします。 敦賀では67番まで停車いたします。 鐵道唱歌 北陸地方 六六 敦賀はげにもよき港 おりて見てこん名どころを 氣比の松原氣比の海 官幣大社氣比の宮

65 海のながめのたぐいなき

本日も「鉄道唱歌の話」にご乗車くださいましてありがとうございます。 鐵道唱歌 北陸地方 六五 海のながめのたぐひなき 杉津をいでてトン子ルに 入ればあやしやいつのまに 日はくれはてゝ暗なるぞ

64 大土呂鯖江あとにして

本日も「鉄道唱歌の話」にご乗車くださいましてありがとうございます。 鐵道唱歌 北陸地方 六四 大土呂鯖江あとにして 武生鯖波はしりゆく 汽車は今こそ今庄に つきて燧の城も見つ

63 三国港の海に入る

本日も「鉄道唱歌の話」にご乗車くださいましてありがとうございます。 鐵道唱歌 北陸地方 六三 三國港の海に入る 日野川こえて福井驛 こゝに織り出す羽二重は 輸出の高も數千萬

62 折りたく柴のいぶりばし

本日も「鉄道唱歌の話」にご乗車くださいましてありがとうございます。 鐵道唱歌 北陸地方 六二 折りたく柴の動橋 武士が帶びたる大聖寺 こゝろ細呂木すぎゆけば いろはの金津むかへたり

61 小松の北におとたかく

本日も「鉄道唱歌の話」にご乗車くださいましてありがとうございます。 鉄道唱歌 北陸地方 六一 小松の北におとたかく ながるゝ水は安宅川 安宅の關は何くぞと 問わば嵐やこたふらん

60 松任美川うちすぎて

本日も「鉄道唱歌の話」にご乗車くださいましてありがとうございます。 鉄道唱歌 北陸地方 六十 松任美川うちすぎて わたる手取の川上に 雪を常磐の白山は 雲まにたかく聳えたり

59 第九師団も県庁も

本日も「鉄道唱歌の話」にご乗車くださいましてありがとうございます。ただいま金沢です。間もなく発車いたします。 鐵道唱歌 北陸地方 五九 第九師團も縣廳も 皆此町にあつまりて 海の外までひゞきたる その産物は九谷燒

58 柳みどりに花赤く

本日も「鉄道唱歌の話」にご乗車くださいましてありがとうございます。ただいま金沢です。 鐵道唱歌 北陸地方 五八 柳みどりに花赤く おちくる瀧の水白し 雲にそびゆる銅像は 西南役の記念碑よ

57 名も兼六の公園は

本日も鉄道唱歌の話にご乗車くださいましてありがとうございます。ただいま金沢です。 鐵道唱歌 北陸地方 57 名も兼六の公園は 水戸岡山と諸共に かぞへられたる吾國の 三公園の其一つ

56 津幡にかえり乗りかえて

本日も「鉄道唱歌の話」にご乗車いただきありがとうございます。間もなく金沢です。 金沢では59番まで停車いたします。引き続きご乗車の方はしばらくお待ちください。 鐵道唱歌 北陸地方 五六 津幡にかへり乘りかへて ゆけば金澤ステーション 百萬石の城下と…

55 七尾は能登の一都会

本日も「鉄道唱歌の話」にご乗車くださいましてありがとうございます。 鐵道唱歌 北陸地方 五五 七尾は能登の一都會 入海ひろく舟おほし ちかき和倉の温泉は 町きよらかに客たえず

54 津幡七尾の其間

本日も鉄道唱歌の話にご乗車いただきありがとうございます。 鐵道唱歌 北陸地方 五四 津幡七尾の其間 すぎゆく驛は八九箇所 邑智の潟の靑波に さをさす舟も羨まし

53 加賀越中の境なる

本日も「鉄道唱歌の話」にご乗車いただきありがとうございます。 鐵道唱歌 北陸地方 五三 加賀越中の境なる 倶梨伽羅山は義仲が 五百の牛に火をつけて 平家せめたる古戰塲

52 商業繁華の高岡を

本日も「鉄道唱歌の話」にご乗車くださいましてありがとうございます。 鐵道唱歌 北陸地方 五二 商業繁華の高岡を すぎて福岡石動の 次に來るは津幡驛 七尾にゆかば乘りかへよ

51 薬に名ある富山市は

本日も「鉄道唱歌の話」にご乗車いただきありがとうございます。 鐵道唱歌 北陸地方 五一 藥に名ある富山市は 神通川の東岸 はるかに望む立山は 直立九千九百尺

50 富山は越中繁華の地

本日もご乗車くださいましてありがとうございます。 佐渡島への周遊、お疲れさまでした。「鉄道唱歌の話」米原行き、間もなく発車いたします。 鐵道唱歌 北陸地方 五十 富山は越中繁華の地 こゝよりおこる鐵道は 加賀越前をつらぬきて 東海道にであふなり

49 波路やすけく直江津に

本日も「鉄道唱歌の話」にご乗車くださいましてありがとうございます。 鐵道唱歌 北陸地方 四八 波路やすけく直江津に かへりてきけば越中の 伏木にかよふ汽船あり いざ乘りかへて渡海せん

48 佐渡には真野の山ふかく

本日も「鉄道唱歌の話」にご乗車くださいましてありがとうございます。 鐵道唱歌 北陸地方 四八 佐渡には眞野の山ふかく 順徳院の御陵あり 松ふく風は身にしみて 袂しぼらぬ人もなし

47 新潟港を舟出して

本日も鉄道唱歌の話にご乗車くださいましてありがとうございます。 鐵道唱歌 北陸地方 四七 新潟港を舟出して 海上わづか十八里 佐渡に名高き鑛山を 見てかへらんも益あらん

46 汽船の煙海をそめ

本日も「鉄道唱歌の話」にご乗車くださいましてありがとうございます。ただいま新潟です。間もなく発車いたします。 鐵道唱歌 北陸地方 四六 汽船の煙海をそめ 商家の軒は日をおほふ げにも五港の一つとて 戶數萬餘の大都會

45 春は白山公園地

本日も「鉄道唱歌の話」にご乗車くださいましてありがとうございます。ただいま新潟です。 鐵道唱歌 北陸地方 四五 春は白山公園地 一つににほふ梅櫻 夏は凉しき日和山 鯛つる舟も目の前に

44 川のかなたは新潟市

本日も「鉄道唱歌の話」にご乗車くださいましてありがとうございます。ただいま新潟です。 鐵道唱歌 北陸地方 四四 川のかなたは新潟市 舟ゆく水の便よく わたせる橋をかぞふれば およそ二百もありとかや

43 おるればわたる信濃川

本日もご乗車ありがとうございます。ただいま新潟です。 鐵道唱歌 北陸地方 四三 おるればわたる信濃川 かゝれる橋は萬代の 名も君が代とときはにて 長さは四百數十間