62 折りたく柴のいぶりばし

本日も「鉄道唱歌の話」にご乗車くださいましてありがとうございます。

 

鐵道唱歌 北陸地方 六二

 

折りたく柴の動橋

武士が帶びたる大聖寺

こゝろ細呂木すぎゆけば

いろはの金津むかへたり

 

 

をりたくしばのいぶりばし

ぶしがおびたるだいしやうじ

こゝろほそろぎすぎゆけば

いろはのかなづむかへたり

 

 

≪動橋駅≫

 

「動橋」と書いて「いぶりばし」と読みます。難読駅として知られています。

 

 

大聖寺駅

 

細呂木駅≫

 

芦原温泉駅(旧金津駅)≫

 

金津駅は今の芦原温泉駅です。昭和47年に改称されました。

 

「折りたく柴の記」と言えば新井白石の著書ですが、書名は「折り焚く柴の木」の意味だそうです。

 

柴を折って焚くと煙が出て燻り(動橋)、

武士が腰に差す大小の刀(大聖寺)、

そして心細い(細呂木)のを過ぎゆけば、

いろはの仮名(金津)が迎えてくれる。

 

・・・う~ん、さすが、明治の文人の感性に脱帽!

 


 

      おりたくしばの
こまつのきたに  みくにみなとの

 
 

      のりかえ
 
カリバ旅行記
駅弁の話
温泉の話
古事記の話
古代史探訪