63 むかしは鬼のすみかとて

本日も「鉄道唱歌の話」にご乗車くださいまして、ありがとうございます。

間もなく終点の上野です。どなた様もお忘れ物の無いようご準備ください。

 

鐵道唱歌 奥州線-磐城線 六三 

 

むかしは鬼のすみかとて

人のおそれし陸奥

はてまでゆきて時の間に

かへる事こそめでたけれ

 

 

むかしはおにのすみかとて

ひとのおそれしみちのくの

はてまでゆきてときのまに

かへることこそめでたけれ

 

はるか古代、東北地方には「蝦夷」(えみし)と呼ばれる人々が住み、朝廷の支配の外にありました。

近代になっても東北地方は日本の中心地からは遠くから離れた地でした。

 

そんな東北地方の奥、青森まで鉄道が開通したのが明治24年のこと、26時間半で上野~青森間が結ばれました。当時、歩いて旅をしていた実体験を持つ人々にとって、このスピードは驚異的なものだったことでしょう。

最終章の63番と64番では、そんな当時の人々の喜びが歌われています。

 

 

新青森駅で発車を待つ、東京へ向かう東北新幹線はやぶさ」≫

 



 

      むかしはおにの
しゃりんのめぐり   いわえひとびと

 
 

      のりかえ
 
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