65 海のながめのたぐいなき

本日も「鉄道唱歌の話」にご乗車くださいましてありがとうございます。

 

鐵道唱歌 北陸地方 六五

 

海のながめのたぐひなき

杉津をいでてトン子ルに

入ればあやしやいつのまに

日はくれはてゝ暗なるぞ

 

うみのながめのたぐひなき

すいづをいでてトン子ルに

いればあやしやいつのまに

ひはくれはてゝやみなるぞ

 

北陸本線は今庄を出ると、南今庄を経て全長13870mの北陸トンネルに入ります。

 

北陸本線の今庄~敦賀間は、鉄道唱歌が出版された明治時代、現行ルートよりも海岸寄りの峠を越えて行ってました。杉津(すいづ)駅付近の日本海の絶景は「北陸線屈指の車窓」と称賛されましたが、急勾配・トンネル・スイッチバックが連続し、重要幹線である北陸本線の隘路となっていました。

 

北陸トンネルが開通し現行のルートになったのは昭和37年、同時に水津経由の旧線は廃止されました。

 

 

f:id:karibatakurou:20220327063508j:plain

≪北陸トンネルに入る列車≫

 


 

      うみのながめの
おおどろさばえ  つるがはげにも

 
 

      のりかえ
 
カリバ旅行記
駅弁の話
温泉の話
古事記の話
古代史探訪