53 加賀越中の境なる

本日も「鉄道唱歌の話」にご乗車いただきありがとうございます。

 

鐵道唱歌 北陸地方 五三

 

加賀越中の境なる

倶梨伽羅山は義仲が

五百の牛に火をつけて

平家せめたる古戰塲

 

かゞゑつちうのさかひなる

くりからやまはよしなかが

ごひやくのうしにひをつけて

へいけせめたるこせんじやう

 

 

実際の地理では倶利伽羅峠を越えて津幡駅に至るのですが、鉄道唱歌では逆転しています。編集上のミスでもあったのでしょうか?

 

鐵道唱歌の時代(明治33年に初版が出版)は現在とは違ったルートをたどって倶利伽羅峠を越えていました。

現在は昭和30年に完成した全長全長2467mの倶利伽羅トンネルで越えていきます。

 

それまで使われていた古いトンネルは、拡幅・改修されて国道8号の道路トンネルとして使われています。

 

倶梨伽羅トンネルに入る列車≫

 

平安時代末期、源義仲はその勢力を北陸地方に広げていました。これを恐れた平家は平維盛を大将として軍を送り、西暦1183年に両者は倶利伽羅峠で対戦しました。結果は源義仲の圧勝でした。

 

このとき義仲は、角に燃えるたいまつを括り付けた500頭の牛の大軍を平家軍に突進させたという伝説が残っています。

 

 

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