23 しのぶもじずり摺り出だす

本日も「鉄道唱歌の話」にご乗車くださいましてありがとうございます。ただいま福島です。

 

鐵道唱歌 奥州線‐磐城線 二三

 

しのぶもじずり摺り出だす

石の名所も程近く

米澤ゆきの鐵道

此町よりぞ分かれたる

 

しのぶもじずりすりいだす

いしのめいしよもほどちかく

よねさはゆきのてつだうは

このまちよりぞはかれたる

 

 

 「陸奥の しのぶもぢずり 誰ゆゑに 乱れそめにし われならなくに」

 

 ―陸奥のしのぶもぢずりの模様のように、誰のせいで乱れ始めてしまったのか。私のせいではないのに・・(あなたのせいですよ)―

 

百人一首に収録されている河原左大臣の歌だそうです。

「もぢずり」とは現在の福島県信夫地方で作られていた、乱れ模様の摺り衣(すりごろも)のことです。忍草(しのぶくさ)の汁を、模様のある石の上にかぶせた布に摺りつけて染める方法で「しのぶずり」とも言われます。

 

福島市内の信夫文知摺公園に「文知摺石(もぢずりいし)」があり、松尾芭蕉も「おくのほそ道」の紀行の中で「早苗とる 手もとや昔 しのぶ摺」と詠んでいます。

 

 

米沢駅≫(写真ACより)

 

福島から分岐し青森まで続く奥羽本線明治32年に福島~米沢間が開通しました。

その後徐々に延伸し、明治38年に青森まで全通しました。

現在ではその一部が新幹線が直通できるよう改修され、山形新幹線秋田新幹線となっています。

 

 

山形新幹線奥羽本線)≫(写真ACより)

 



 

     しのぶもぢずり
まつかわすぎて  ながおかおりて

 
 

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