本日も「鉄道唱歌の話」にご乗車くださいましてありがとうございます。ただいま福島です。
しのぶもじずり摺り出だす
石の名所も程近く
米澤ゆきの鐵道は
此町よりぞ分かれたる
しのぶもじずりすりいだす
いしのめいしよもほどちかく
よねさはゆきのてつだうは
このまちよりぞはかれたる
「陸奥の しのぶもぢずり 誰ゆゑに 乱れそめにし われならなくに」
―陸奥のしのぶもぢずりの模様のように、誰のせいで乱れ始めてしまったのか。私のせいではないのに・・(あなたのせいですよ)―
「もぢずり」とは現在の福島県信夫地方で作られていた、乱れ模様の摺り衣(すりごろも)のことです。忍草(しのぶくさ)の汁を、模様のある石の上にかぶせた布に摺りつけて染める方法で「しのぶずり」とも言われます。
福島市内の信夫文知摺公園に「文知摺石(もぢずりいし)」があり、松尾芭蕉も「おくのほそ道」の紀行の中で「早苗とる 手もとや昔 しのぶ摺」と詠んでいます。
福島から分岐し青森まで続く奥羽本線。明治32年に福島~米沢間が開通しました。
その後徐々に延伸し、明治38年に青森まで全通しました。
現在ではその一部が新幹線が直通できるよう改修され、山形新幹線・秋田新幹線となっています。
しのぶもぢずり | |
←まつかわすぎて | ながおかおりて→ |
のりかえ カリバ旅行記 駅弁の話 温泉の話 古事記の話 古代史探訪 |
名所案内 信夫文知摺石 4travgl.jp |