本日も「鉄道唱歌の話」にご乗車いただき誠にありがとうございます。
瀬田の長橋右に見て
ゆけば石山觀世音
紫式部が筆のあと
のこすはこゝよ月の夜に
せたのながはしみぎにみて
ゆけばいしやまくわんぜおん
むらさきしきぶがふでのあと
のこすはこゝよつきのよに
≪東海道本線車窓 瀬田川下流側≫(見えている橋は国道1号線の橋梁、「瀬田の唐橋」はさらに下流側にあります)
近江八景のひとつ「勢多夕照」(せたのせきしょう)
瀬田川にかかる瀬田の唐橋の情景を描いたものです。東海道・中山道から京都に向かうには必ずこの橋を渡らなければならず、交通の要所でした。
鐵道唱歌初版の歌詞には「瀬田の長橋右に見て」とありますが、瀬田の唐橋は東京方からくると左手のほうにあります。この部分の歌詞は後の改訂で「瀬田の長橋横に見て」と改められています。
(どっちにしても東海道本線の車窓からは見えないです)
近江八景のひとつ「石山秋月」(いしやまのしゅうげつ)
古くから「蜻蛉日記」「更級日記」「枕草子」などの文学作品に登場し、紫式部は石山寺参篭の折に「源氏物語」の着想を得たそうです。
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