40 瀬田の長橋右に見て

本日も「鉄道唱歌の話」にご乗車いただき誠にありがとうございます。

 

鐵道唱歌 東海道 四〇

 

瀬田の長橋右に見て

ゆけば石山觀世音

紫式部が筆のあと

のこすはこゝよ月の夜に

 

 

せたのながはしみぎにみて

ゆけばいしやまくわんぜおん

むらさきしきぶがふでのあと

のこすはこゝよつきのよに

 

 

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東海道本線車窓 瀬田川下流側≫(見えている橋は国道1号線の橋梁、「瀬田の唐橋」はさらに下流側にあります)

 

近江八景のひとつ「勢多夕照」(せたのせきしょう)

 

瀬田川にかかる瀬田の唐橋の情景を描いたものです。東海道中山道から京都に向かうには必ずこの橋を渡らなければならず、交通の要所でした。

 

鐵道唱歌初版の歌詞には「瀬田の長橋右に見て」とありますが、瀬田の唐橋は東京方からくると左手のほうにあります。この部分の歌詞は後の改訂で「瀬田の長橋横に見て」と改められています。

(どっちにしても東海道本線の車窓からは見えないです)

 

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石山寺≫(Blue Windより)

 

近江八景のひとつ「石山秋月」(いしやまのしゅうげつ)

 

石山寺は琵琶湖の南端近くにある、東寺真言宗の寺院です。

古くから「蜻蛉日記」「更級日記」「枕草子」などの文学作品に登場し、紫式部石山寺参篭の折に「源氏物語」の着想を得たそうです。

 


 

      せたのながはし
いよいよちかく  あわづのまつに

 
 

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