16 霰たばしる篠原と

本日も「鉄道唱歌の話」にご乗車くださいましてありがとうございます。ただいま西那須野です。

 

鉄道唱歌 奥州線-磐城線 一六

 

霰たばしる篠原と

うたひし跡の狩場の野

たゞ見る薄女郎花

殺生石はいづかたぞ

 

あられたばしるしのはらと

うたひしあとのかりばのの

たゞみるすゝきをみなめし

せつしやうせきはいづかたぞ

 

もののふの 矢並つくろふ 籠手の上に 霰たばしる 那須の篠原」

 

鎌倉幕府3代将軍である源実朝の歌集「金槐和歌集」に載っている歌です。

那須の篠原で狩りをする武人が、次の獲物を狙うまでのわずかな間、降る霰の中で一息入れて、馬上で矢並を直しているという勇壮な情景を詠んだものだそうです。

 

 

「九尾の狐」の伝説が残り、松尾芭蕉も句に詠んだという栃木県那須町殺生石。付近は有毒の火山性ガスが噴出しており、「生き物を殺す石」と信じられてきました。

 

令和4年3月5日にふたつに割れていることが確認されました。

 

 

殺生石≫(写真ACより)

 

≪割れる前の殺生石≫(写真ACより)

 



 

    あられたばしる
またたちかえる  ひがしなすのの

 
 

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