64 七度生まれて君が代を

本日も「鉄道唱歌の話」にご乗車いただきありがとうございます。

 

鐵道唱歌 東海道 六四

 

七度生まれて君が代

まもるといひし楠公

いしぶみ高き湊川

ながれて世々の人ぞ知る

 

 

なゝたびうまれてきみがよを

まもるといひしなんこうの

いしぶみたかきみなとがわ

ながれてよゝのひとぞしる

 

南北朝時代後醍醐天皇の命を受けた新田義貞楠木正成らの軍と足利軍とが湊川で戦いました。結果は足利軍の勝利に終わりましたが、最後まで天皇に忠義を尽くし亡くなった楠木正成らの功績は戦前、国史や修身などの教育で盛んに取り上げられました。

 

この時、楠木正成が子の正行(まさつら)と今生の別れを描写した「桜井の決別」は唱歌などでよく知られています。

 

湊川鐵道唱歌が出版されたころまでは、天井川となって神戸市街を流れていました。しかし度重なる水害に悩まされてきたため、湊川隧道を掘って流路変更を行うことになりました。湊川隧道は明治34年に竣工しました。

 

平成12年にこれと並行して新トンネルが掘削され、旧湊川隧道は役目を終えました。旧湊川隧道は近代化遺産として保存され、平成31年に国の登録有形文化財となっています。

 

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湊川隧道≫(ぱくたそより)

 

 
 

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