本日も「鉄道唱歌の話」にご乗車いただきありがとうございます。
七度生まれて君が代を
まもるといひし楠公の
ながれて世々の人ぞ知る
なゝたびうまれてきみがよを
まもるといひしなんこうの
いしぶみたかきみなとがわ
ながれてよゝのひとぞしる
南北朝時代、後醍醐天皇の命を受けた新田義貞・楠木正成らの軍と足利軍とが湊川で戦いました。結果は足利軍の勝利に終わりましたが、最後まで天皇に忠義を尽くし亡くなった楠木正成らの功績は戦前、国史や修身などの教育で盛んに取り上げられました。
この時、楠木正成が子の正行(まさつら)と今生の別れを描写した「桜井の決別」は唱歌などでよく知られています。
湊川は鐵道唱歌が出版されたころまでは、天井川となって神戸市街を流れていました。しかし度重なる水害に悩まされてきたため、湊川隧道を掘って流路変更を行うことになりました。湊川隧道は明治34年に竣工しました。
平成12年にこれと並行して新トンネルが掘削され、旧湊川隧道は役目を終えました。旧湊川隧道は近代化遺産として保存され、平成31年に国の登録有形文化財となっています。
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