「鉄道唱歌の話」にご乗車いただきありがとうございました。「第一集 東海道篇」終点です。長らくのご乗車お疲れさまでした。
なお、「第二集 山陽・九州篇」方面へお越しの方にご案内申し上げます。山陽・九州篇の長崎行きは、令和3年1月下旬ごろに発車いたします。今しばらくお待ちくださいませ。
またのご利用を心よりお待ち申し上げております。
明けなば更に乘りかへて
山陽道を進まゝし
天氣は明日も望あり
柳にかすむ月の影
あけなばさらにのりかへて
さんやうだうをすゝまゝし
てんきはあすものぞみあり
やなぎにかすむつきのかげ
≪神戸駅≫
江戸時代の東海道は京都が終点でした。ではなぜ鉄道の東海道本線が神戸まで伸びているかと言えば、これは建設の経緯がかかわっています。
開港地神戸と消費地大阪の間は最優先で鉄道でむすぶ必要があったことから国により建設され、明治7年に官鉄(国鉄)として開通しました(関西圏では初の鉄道開業・全国では新橋‐横浜間に次いで二番目)
また、東京と大阪の二大都市の間も早急に鉄道で結ぶ必要がありましたので国費を投じで大阪~横浜間の延伸も進められ、明治22年にこれも官鉄(国鉄)として開通しました。これが東海道本線です。
一方、神戸から西は私鉄の山陽鉄道により建設されたものです。後に国有化され国鉄の山陽本線となりました。
このような経緯から、神戸が東海道本線と山陽本線の境界となっています。
もっとも今、JR西日本は乗客向けの案内では東海道本線という名称は使わず、「JR神戸線」「JR京都線」「JR琵琶湖線」などと呼んでおります。
神戸を始発・終着とする列車は普通列車の一部のみで、ほとんどの列車が直通しており、実質的には山陽線の途中駅といった感じです。
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