34 春日新田犀潟を

本日も「鉄道唱歌の話」にご乗車くださいましてありがとうございます。

 

鐵道唱歌 北陸地方 三四

 

春日新田犀潟

すぐれば來る柿崎の

しぶ╱╲茶屋は親鸞

一夜宿りし跡ときく

 

かすがしんでんさいかたを

すぐればきたるかきざきの

しぶ╱╲ちややはしんらんの

ひとよやどりしあとときく

 

直江津から先、新潟までの信越本線は現在、JR東日本が運営しています。

 

この区間はもともとは私鉄の北越鉄道が建設しました。明治31年に春日新田~沼垂間が開通しました。春日新田は直江津近郊にあった駅で、明治39年に廃止されています。

 

明治32年に高崎から延びる官設鉄道(国鉄/のちの信越本線)の終着駅である直江津まで、春日新田から延伸開業し、官設鉄道と接続するようになりました。

北越鉄道明治39年に国有化されました。

 

また沼垂(ぬったり)は新潟近郊にあった駅で、この当時の新潟側のターミナル駅でした。昭和33年に旅客営業を廃止、貨物駅となりましたがそれも平成22年に廃止されています。

 

 

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犀潟駅

 

上越市柿崎の浄土真宗の寺院、浄善寺に親鸞の伝説が伝わります。

 

この地を訪れた親鸞が一軒の家に一夜の宿を求めますが、その家の夫婦は杖を振りかざして親鸞を追い払います。

親鸞は雪の中、軒下で一夜を過ごし、その中でも阿弥陀仏の御恩を感じお念仏を唱えました。その声を聴いた夫婦は、我が身を顧みて親鸞を中に招き入れたそうです。

 

親鸞は夫婦も阿弥陀如来のお導きに出会われたことを喜ばれ

「柿崎に 渋々宿を かりけるに 主の心 熟柿(じゅくし)なりけり」

と詠んだといいます。

 

 

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柿崎駅

 


 

      かすがしんでん
みなとにぎわう  はちざきすぎて

 
 

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