37 山はうしろに立ち去りて

本日も「鉄道唱歌の話」にご乗車いただきありがとうございます。

 

鐵道唱歌 東海道 三七

 

山はうしろに立ち去りて

前に來るは琵琶の海

ほとりに沿ひし米原

北陸道の分岐線

 

 

やまはうしろにたちさりて

まへにきたるはびはのうみ

ほとりにそひしまいばらは

ほくろくだうのぶんぎせん

 

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≪琵琶湖≫(ぱくたそより)

 

琵琶湖は日本最大の面積と貯水量を持つ内陸湖です。古くから交通・水産などにおいて重要な湖でした。

 

明治16年、新橋から延びてきた鉄道が長浜まで到達しました(当時のルートは現在と違い、関ヶ原から長浜駅まで敷設され、米原へは行きませんでした)。長浜から大津までは琵琶湖上を大湖汽船が就航しておりました。

東京方面から来た乗客は、長浜から琵琶湖を船で移動し、大津から再び鉄道に乗り換えて京都・大阪へ向かったそうです。

大湖汽船は日本初の鉄道連絡線とされています。

 

 

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 ≪米原駅

 

明治22年米原駅経由の東海道本線が開業し、太湖汽船の鉄道連絡船としての役割は終わりました。

同時に北陸本線米原駅で接続するようになり、以来太平洋側と日本海側の各都市を結ぶ鉄道の拠点となっています。

 

 
 

      やまはうしろに
てんかのはたは  ひこねにたてる

 
 

      のりかえ
 
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