56 文武の道を弘めたる

本日も「鉄道唱歌の話」にご乗車くださいましてありがとうございます。ただいま水戸です

 

鐵道唱歌 奥州線-磐城線 五六

 

文武の道を弘めたる

弘道館の跡とへば

のこる千本の梅が香は

雪の下よりにほふなり

 

ぶんぶのみちをひろめたる

こうだうくわんのあととへば

のこるちもとのうめがかは

ゆきのしたよりにほふなり

 

 

水戸藩の藩校である弘道館は江戸時代後期の1841年、第9代藩主の徳川斉昭によって設立されました。当時の藩校としては日本最大規模で、儒学国学だけでなく医学や天文学などの自然科学や蘭学なども取り入れていました。

現在は国の特別史跡となっています。

 

敷地には60種800本の梅が植えられています。歌詞にある「千本の梅」はやや誇張ですね。

 

弘道館≫(写真ACより)

 

ちなみに梅の名所と言えば日本三名園のひとつである偕楽園ですが、

 

鉄道唱歌山陽・九州篇11番には「水戸と金沢岡山と 天下に三つの公園地 後楽園も見てゆかん」、北陸篇57番には「名も兼六の公園は 水戸岡山と諸共に」という具合に後楽園・兼六園が歌われているのに、偕楽園についてはなぜか言及がありません。





 

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さんけのなかに   つれだつたびの

 
 

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